ギフト券販売促進術

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デザインの設計

身の丈にあった価値観を(価格以上の価値観の演出)

まずは適度に分相応であるべきです。極端な価値観の演出は逆効果です。2倍程度の価値観を演出する事を心がけましょう。500円ならば1000円、1000円なら2000円らしい価値を感じる事が大切です。例えば、うどん50円引きの券が、商品券のような券だと実態と乖離します。こんな券を作る費用があるならば、むしろ最初から安くしろと思うのが普通のお客様の感覚でしょう。

使いたい衝動の演出

販売する券と違い、配布型の場合は、如何に使ってもらう衝動を演出するかが大切です。むしろ、販売する券よりも、デザインやアイテム選定が大きな要素となります。不特定多数ではなく、自分だけがもらった大事な券だと思ってもらう事が最大にして最高の成功の秘訣です。費用対効果を考えつつ、販売型のような価値を持つ、偽造抑止加工(後述)を施すのもひとつの手でしょう。

有効期限は必ず設定する(使う必然性の演出)

販売型と違い、有効期限を設定する事も重要な要素です。有効期間が長い方が有利のように考えるかもしれませんが、逆に短い方が高い効果を得られます。これは締め切りになると慌てる人の習性を考えれば容易に想像がつきます。期限を設ける事が、使う必然性を作ります。必要に迫られると人は行動を起こします。時間がある事はやらなくて良い(使わなくて良い)と同義語であると肝に銘じましょう。

赤いスタンプを押す(感情の刺激)

有効期限は、印刷でも構いませんが、可能であれば、赤いスタンパーで押す事をおすすめします。赤いスタンパーで押すことが、アナログ的で期限がある事を認知させる効果があります。赤い色は人の心を揺さぶります。これをデザイン割引券ではレッドヒート効果と呼んでいます。使う必要を迫る演出効果と言えるでしょう。枚数が多い場合は赤のスタンプを模した印刷でも良いでしょう。社名印を押す事も有効期限とは関係ありませんが、同様の認知効果が得られます。

紙幣サイズには要注意

サイズには細心の注意を払う必要があります。よく千円札とか1万円札と同じサイズで作りたいという要望があります。金券と言ってもクーポン券の一種なので、通貨及証券模造取締法に触れるとは言いませんが、これはあまり利口とは言えません。特に紙幣を模造した券は注意が必要です。(同じサイズだと紙幣の価値を持ち込めると考えるようですが、これは間違いです。)

紙幣と同化するおそれがあります。顧客が悪気がなく間違えて紙幣と、お札と同じサイズの券を重ねて使用してしまった事を想像してみましょう。ごめんなさい!うっかり間違えました!ですめば良いでしょう。悪くするとこのお客は誤魔化そうとしたと言われます。間違いですんだとしても、それを作ったお店に対してどう思うか考えてみましょう。

サイズを変えるとしても紙幣と一緒にされた場合を考えると、少し大きいと角に欠損が生じます。折れ曲がった券、汚れた券、破れた券は使う事に抵抗を覚えます。以上の理由から、ほんの少しだけ紙幣より小さいサイズの方があきらかに有効です。

次は、偽造抑止加工と告知方法について解説いたします