ギフト券販売促進術

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ギフト券の特異性

ギフト券は商品券と似て非なるものです。購入者と使用者が違からです。いわばターゲットが2つになります。あなたの会社やお店にとっての見込み客とはどういう属性の顧客でしょうか?

ターゲット1(贈り手)
知り合いに贈るの適した商材。どこでも入手出来ないものほど効果が高い(カタチがないもの、運べないもの、重すぎるもの、大きすぎるもの等)

ターゲット2(使用者)
無償でもらって使うのに躊躇しないもの

ギフトとして受け取った顧客(使用者)にとっては無償で入手した券の為魅力があるものならば、使ってもらえ、この顧客にリピート戦略を使用し、再度、来店や、再利用を促す事が可能です。場合によっては、見つけにくい見込み客をひとつめのターゲットの顧客が掘り起こしてもらえる可能性さえあります。例えば、結婚を控えたカップルに生活用品、出産を間近に控えた妊婦に赤ちゃんグッズ、介護サービスギフト券など特定のターゲットを目的としたギフト券は、その後のリピーターに昇華させる武器となり得ます。

問題はギフトとして贈る事が贈り手(購入者)として、メリットがあるかどうかを考えましょう。ものにとらわれず、人の手を介したサービスも視野にいれ、ギフト券として、高級感が感じられるかどうか、贈り物としてインパクトがあるかどうか…が大事な点です。

デザイン

買って使用する為、ある程度、金額に見合う精度が要求されます。例えば、1000円で買うのに、価 値が感じられなくては、商品やサービスと交換出来ても、商品そのものの価値を損なうでしょう。コピーした紙にハンコをついただけの紙切れに人が1000円払うとは思えません。カラーコピーやスキャナを利用したプリントアウトがきれいに出来ない程度の地紋や品質であれば、安心して使用が出来ます。

紙幣に固有のナンバーが振ってあるように、販売する券ならば、最低限度固有の連番加工をする必要があるでしょう。このナンバーは、顧客管理に使えますし、偽造の抑止にもつながります。一般的に偽造するには金券ショップに持ち込んで、金銭に交換出来るなどの偽造のメリットがなければ偽造はあり得ません。低額商品を入手するために偽造していては割にあわないので、この心配がない限り、連番も必ずしも必要ではありません。但し、連番は、顧客にとって、自分固有の番号という安心感を与える事が出来ます。対価を払って入手出来る券に最低限度ふさわしい効果が得られます。

さらに、銀箔や金箔などの偽造抑止加工も、同様の効果があります。(最低限度、コピーやスキャナを利用したプリントアウトを事実上防止出来ますが)偽造抑止効果というより、むしろ顧客に価値観を与えるためのものと考えた方が良いでしょう。但し、これらの偽造抑止加工は費用がかさみます。お金が有り余って仕方がないならば、本格的な偽造防止の透かしも可能でしょうが、現実的とは言えません。費用対効果を考え、これらの抑止策を講じてください。

サイズには細心の注意を払う必要があります。よく千円札とか1万円札と同じサイズで作りたいと言う方がおられます。商品券やギフト券なので、通貨及証券模造取締法に触れるとは言いませんが、これは利口とは言えません。特に紙幣を模造した券は注意が必要です。(同じサイズだと紙幣の価値を持ち込めると考えるようです。)

しかし、紙幣と同化するおそれがあります。顧客が悪気がなく間違えて紙幣と、お札と同じサイズの券を重ねて使用してしまった事を想像してみましょう。ごめんなさい!うっかり間違えました!ですめば良いでしょう。悪くするとこのお客は誤魔化そうとしたと言われます。間違いですんだとしても、それを作ったお店に対してどう思うか考えてみましょう。

但し、財布に入れずに使用する演出ならば、上記のサイズは考慮する必要性は薄いかもしれません。専用の封筒に入れて、販売し、その封筒が財布代わりになる場合です。

やはり重要なのは告知方法と販促手段です。